そこは白石蔵王

最初はアニメだけの軽い次元で楽しんでいようと思っていました。
史実として興味を持ち出してしまうと底なし沼だと三国志で痛感してるので。
一次資料に近いものを読みだして辞書が手放せない。
そんなの古代中国だけで手一杯だよ〜。って思っていたわけですよ、一年前の私は。
でも結局来ちゃったよ!史実の伊達家も最高だよ!巡礼だ!

白石蔵王駅
新幹線の駅から片倉押し
まずは片倉小十郎の領地、白石へ!何事も軍師から攻めますよ。
新幹線を降りていきなり小十郎の文字。想像以上に片倉で埋め尽くされていた。
キャリーバックを預けていざ、レンタサイクルへ!
レンタサイクル、500円払っても返す時戻って来ます。実質無料…それでいいの?
観光収入になってないけれど大丈夫?

小十郎の杉
傑山寺 初代小十郎の墓標
白石に着いたら一番に行くと決めていました。お墓参りとご挨拶。
あわわわ!本物だよ。複製や再建じゃない!
枝打ちされてないまっすぐな杉の木でした。
この下に小十郎が眠っていて、杉を植えたのは政宗様なのか。今まで1000年以上前の古代遺跡ばかり巡っていたので、歴史が近すぎて呆然とする。400年前は近いよ。
杉の木には触れてみたかったけど、なんだか恐れ多くて触れませんでした。皆で触って杉が弱っちゃうかなとも思えてね。

小十郎の杉
墓標の説明文
散々、突っ込んだが孫呉の兵書マジ読みたい。
政宗様が墓を暴かれないように墓石に代えて杉を植えた話は知っていました。でも、寺の建立は小十郎だったのか。白石城から結構近くて徒歩圏内。お寺の本堂には小十郎の位牌がありました。誰もいなかったので中には入れず、外からお参りしておきました。南無南無。
BASARAから入った自分は、猛将のイメージが強いけど、説明の雰囲気からすると美形軍師なイメージなんですね。そうか、大河小十郎が正当でBASARA小十郎がぶっ飛んでいたのか。

白石城へ

とりあえず歴史ミュージアムの入り口に戦国BASARAの政宗と小十郎の等身大パネルがあったんですが、堂々としすぎていて、どう反応して良いかわかりません!
お土産売り場もいい感じに戦国BASARAに侵食されてた。白石は未来に生きてるな〜。
立体シアター「鬼小十郎帰るに及ばず」の上映時間が近かったので、博物館を冷やかしつつ鑑賞へ。博物館、展示が少なすぎてちょと寂しかった。北海道に開拓に出ちゃったしあまりここには残ってないのかしら。
待合室では大河ドラマの小十郎セレクトが流れてました。っちょ!それ売ってくれ!とても欲しいです。
映像は案内人=渡辺謙、片倉小十郎=宍戸錠です。豪華だ!大河ブームの勢いで造っちゃたのバレバレじゃん。嗚呼、謙さん(政宗)が白石案内してくれている。若々しいけどその服似合ってないよ。。ここまでしたら小十郎を西郷輝彦にして欲しかった。だって宍戸錠そのままの豪快な小十郎(笑)豪快なのも素敵だったけれども、儚げな小十郎も見たかったわ。

白石城
白石城
下に映っているのは井戸です。まだ水が張ってた!
近代建築がまったく見えないので雰囲気ばっちりですぞ。

大手門
大手門
二代目小十郎が締め出し食らっていた大手門(笑) 柱の素材について、ボランティアガイドのおじいちゃんが、奈良の400年祭で日本の太い材木は使い果たしちゃって、もう太い柱を国産で造れないんだよ。って説明してくれました。どんだけ使ったんだ、せんとくん。恐るべし。

三階櫓
三階櫓
本当は天守閣なんだけれども、君主である政宗様の青葉城に天守閣が無いのに憚って櫓と呼称していたそうな。そして気付いた瓦が九曜紋でなくて竪三つ引両。もう、このエピソードからして、片倉家の伊達家に対する思いにクラクラしてくるわ。もー。
こちら、平成に入ってからの再現天守だけども、本気の再現で、土壁の中身からの完全再現にこだわったそうな。白石市の皆さん本気だったのね〜。

2階
武者走で走った
外側は、甲冑を着た武者が走り回ることから武者走りと言うそうな。折角なの友人と走り回ってみました。小さいので、ちょっと目が回る。多分、走って無いと思う、白石城では。思い返すに、妙齢の女子が二人走り回ってるってどんなテンションだ。良かった人の少ない金曜日で。
私、恥ずかしながら、大名は天守閣に住んでたと昔思っていました。
改めて思う    この間取り、人が住む所ではないな。

3階
最上階
階 段 が 急 ★
これも本格仕様の賜物ですか。そうですか。
登るのはまだ良い、降りるのがまた、怖いよ〜。靴下は滑るし手すりないしさ。
他の観光地のお城と比べると、ホント何も無いですが、むしろ何も無くて良いよ!
心の目で見ます。現代の匂いがしない方が浸れるってもんです。

天守閣から望む
左が仙台、右が関東
左も右もすぐ山に囲まれてます。ここが伊達領の境目、どういう思いでここから小十郎は町を見ていたんだろう。政宗様は最期の江戸行きで涙してこの白石を後にしたんだっけ(伊達政宗、最期の日々より)しばし戦国に思いを馳せる。町の景色は変れど、地形は簡単には変らないって「ブラタモリ」でタモさんが言っていたのを思い出す。
ちょっぴり仙台藩に縁のあった我が一族。江戸の地から、何に呼ばれたんだか、藩内に戻ってまいりました。そんな気分。

白石城
最高の笑顔
「俺が行かずば誰が行く・片倉小十郎」の幟と一緒に写真を撮ってもらいました。そしたら友人が「超、笑顔過ぎる。」と。…そうか、そんなに満面の笑みだったのか私。そんな公園からの一枚。

本丸御殿跡
本丸御殿跡
公園だけどもこっちが居住空間の方。
小十郎、何気に正室+側室1名居たらしい。子供も男子は3名で2名は夭折?どのメンバーがこの白石で生活していたのかすごく気になります。お梅ちゃんが居る時は全部で何名だったのかしら。
御成御殿なる伊達家当主用の宿泊棟もあったらしい。政宗様のお見舞い、息子締め出し事件。他にも後半生の大量のエピソードが大量にここで生産されていたのか。
…教えてくれ!誰か教えて!事件は会議室で起きてるんじゃない!現場で起きてるのよ!

片倉小十郎歴代廟所は遠かった

名残惜しいけどそろそろ次行くか。と思ったら、あれもう2時?昼飯まだ食べてないんですけど。時間が経つのが、ちょいと速すぎやしないかい?
急ぎ、うーめん番所(吉永小百合さんがJR東日本のCMを撮ったお店)で遅い腹ごしらえ。夕暮れになる前に、片倉家廟所に行かねば!

きゃっするくん
きゃっするくんwwww
見つけちゃったBASARAバス。
明らかに観光客向けなのに平日しか走ってないらしい小十郎バス。
どうでも良いけどバスのサイズがバラバラだよ市バス。
廟に向かうために必ず通る道にあるっていうのがなんともいえない。
坂道が凄いのに、笑いすぎてペダル漕げないよ。

片倉家廟所入口
エコ最先端、レンタサイクル
もしかしなくても、お墓って高いところに建てるものなのか?何とも絶望的な坂。その後階段。試されてる。私達、気概を試されてる!黄色いままちゃりだけが頼りなんです私達!手加減してくれませんか片倉さん!

片倉家廟所
ここも普通のお墓ですよ
この看板のすぐ右手が歴代片倉家の廟所。こちらも一般の方のお墓の奥でした。地域密着だ。アングル的に他の方のお墓も写っちゃうので写真は無しで。 十体の阿弥陀仏がずら並んでいます。初代の阿弥陀仏様、見つめていると同じ場所に実際の政宗公も立ったのかと思うと不思議な気分。身内の死に弱いまーくんを思うと泣けてきます。
坂道大変だったけど来れて良かったな〜。

おまけ

白石の町で見かけたネタ写真など(笑)

ネタ
小さなスペースにネタ大量
白石城名物しろいカレーってww初耳過ぎる、親父ギャグですか
ごく自然にBASARAが侵食してきているww小十郎饅頭ww
左下の白黒のチラシには「仙台真田in蔵王」とあります。最近、上田の真田以外にも仙台にも真田の血筋が!なアピールがあったっけ。白石は小十郎・伊達・真田幸村の三人に縁があるのか。改めて考えると、凄い土地だなぁ。

本日のルート

朝10時頃白石蔵王駅着。
レンタサイクルで傑山寺→白石城→片倉小十郎歴代廟所→白石蔵王駅で返却の顛末でした。
レンタサイクルの返却時間が決まっていたのでタイムリミット行けなかった場所は武家屋敷と喜多、幸村、愛姫のお父ちゃんのお墓。特に後者は歴代廟所と合わせて城から離れているので全部回るには自転車だとキツイ。色んな人のレポートで喜多のお墓を断念している理由が実感できましたとさ。
心残りはまだ沢山あるので、またリベンジしたい。今度は知り合いが車を出してくれるそうなのでそれに便乗したいww

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